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■どんな作品?■

妖怪や生霊、そして神や仏が見えるデザイナー・咲良(さくら)が、近所の屋敷稲荷の力を借りて奇妙な出来事を乗り越える話

 

作品の特徴は?

日本の季節の行事(節句)と季節の料理、日本酒を紹介

 

どんな行事?

初午、雛祭り、お盆、梅雨、七夕、そして葬式など。

 

日本酒は?

第一巻で出てくる日本酒は次の6酒類です。

蒼空純米酒 美山錦(藤岡酒造)

阿部勘 純米吟醸(阿部勘酒造)

醍醐のしずく (寺田本家)

日置桜特醸純米酒(山根酒造場)

阿櫻 スパークリング(阿櫻酒造)

土佐しらぎく 純米吟醸微発泡(生) 仙頭酒造場

 

私の感想

日本酒の漫画を探していたらヒットしました。まず最初に感じたのは、日本の行事(節句)に詳しいということ。

 

著者がカルラ舞う!の著者・永久保貴一さん だけあって、神仏系に強いです。

 

例えば第1話でお稲荷様が出てくるのですが、その説明が次の通り。

  • 稲荷神は【稲の神様】。
  • 山から春になると下りてくる田んぼの神様。『サ』の神ともいう。
  • 稲荷寿司はお米がいっぱい詰まった俵を表した供え物。
  • 酒は米と水で作られており、サの神の気(ケ)配があるからサケ。

なるほど。ここまでディープな話、正直、聞いたことはありませんでした。

 

この本によると、狐は稲荷神の使い。油揚げを好きなのは稲荷神で、狐は油揚げよりも鶏肉のほうが好きということ。

 

狐=油揚げが好きと思っていました(汗)それは違うんです。

 

 

 

雛人形がヤバい!

また第二話には雛人形が出てくるのですが、私も雛人形に対して誤った認識でした。作品で出てくる雛人形の知識は次の通り。

 

  • お雛様はもともとは人形を体に擦り付け娘の悪いものを人形に移しそれを川に流していた。
  • でも娘の身代わりとして穢れを溜め込むことは今の雛人形も同じ。
  • だからもう雛人形を飾らない場合は、神社やお寺に頼んで捨てる。
  • もしくはよく日を当てて塩を振って捨てる必要がある。

 

ここで重要な事は雛人形は1人だけのものということ。つまり姉と妹で同じ雛人形を共有するのは良くない事なんです。

 

あと雛人形は高級品だから、祖母⇒母⇒娘と受け継がないとモッタイナイという考えですが、この雛人形の受け継ぎもタブーなのです。

 

こんな感じで日本の行事、節句の本当の意味、理由を教えてくれる漫画です。紙のコミック、または電子書籍両方で販売しています。

 

アマゾンでは第1話を試し読みができます

 

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