Contents
■どんな作品?■
神や仏、妖怪や生霊が見えるデザイナー・咲良(さくら)が、近所の屋敷稲荷の力を借りて奇妙な出来事を乗り越える話。
■作品の特徴は?■
日本の季節の行事(節句)と季節の料理、日本酒を紹介
■今回の行事■
第5話 梅雨
咲良を想うクライアント・鈴木公彦の生霊飛ばしが本格化。それを雷と共に現れた雷獣と菅原道真の力によって解決する。
第6話 七夕
自分を織姫と思っている生霊に支配された鈴木公彦が咲良を求め居酒屋・佐庭に現れる。しかしそこで出された七夕料理によって悪霊と共に浄化。
第7話 お盆
亡くなった咲良の祖父が食べ物の執着心から餓鬼に。そこで佐庭が水の子(餓鬼に施す食べ物)を作り、咲良の祖父は菩薩への修行を始める。
第8話 重陽の節句
病気の神様・疫病神(えやみがみ)によって痩せさせられた鈴木公彦は社内で女子から人気が出る。相変わらず咲良を想っている公彦が好きな加上は妖怪・大蛇(うわばみ)の力で咲良を襲おうとする。
■登場する日本酒■
梅乃宿の梅酒 黒ラベル
菅原道真に出した酒
純米吟醸 満天星 そら 生酒 諏訪酒造
七夕に似合う酒:織姫と彦星に出した
※口の中で香る酒は魚介に合う
南 純米吟醸 南酒造場
戻り鰹に合う土佐の酒
菊姫 菊理姫
手取川 純米大吟醸 本流 (吉田酒造店)
菊酒を作るのにおすすめな加賀の酒)
■私の感想■
第1巻に続き日本酒と季節の行事のウンチクにハマってしまい読んだ作品です。今回は梅雨の6月から秋の重陽(ちょうよう)の節句まで4つの話。今まで神道の話がメインでしたが咲良の祖父が餓鬼になったことで仏教が出ます。菩薩のランクも50ほどあるとか。
また出てくる日本酒がマニアック。特に梅乃宿の梅酒は珍しい日本酒ベースの梅酒。後は純米酒が多いのですが、巻末に出てくる菊姫 菊理姫(くくりひめ)はトンデモなく高いので、まだ私は飲んだことがありませんが…この作品もアマゾンで美味しく試し読みできます。