愛知県犬山市の犬山城は国宝天守があり、観光地としてだけではなく、城巡りファンにとっても人気がありますが、その城下町に創業400年以上の酒蔵があるのを知っていますか?それが小嶋醸造です。
この小嶋醸造では、あの徳川家康にも献上されたといわれる忍冬酒(にんどうしゅ)を当時とほぼ変わらない製法で今でも作っています。また江戸時代の徳川五代将軍綱吉の代には、各大名への寒中お見舞いの献上品として贈られていたといわれています。
※忍冬酒の読みは にんどうしゅ
私は戦国時代が好きですし、城巡り、史跡めぐりをライフワークにしているので、徳川家康も飲んだといわれる忍冬酒には非常に興味がありますが、江戸時代以前の400年以上前から作れられている酒とはどんなものなのか?酒好きの方も興味有りますよね?
ということで、今回は小嶋醸造のアクセス方法や忍冬酒の価格、そして飲んでみた感想をレビューしてみます。
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小嶋醸造のアクセス
忍冬酒を製造販売している小嶋醸造は、かつての犬山城の城下町だった場所にあります。つまり犬山城に行った時にお土産として買えるワケです。
■小嶋醸造の場所の住所■
犬山市犬山東古券633
小嶋醸造には専用駐車場があるので車で買いに行くこともできます。この駐車場は店のすぐ近くです。
店の看板はかなり古そうですね。
これは店の前にあった観光の看板。これによると忍冬酒は江戸時代初期からの門外不出の製造法によるとありますね。なんかスゴそう。
そして店舗内。忍冬酒がメインであといくつか違う商品もありました。
店の奥に山積みされた忍冬酒。その前に各内容量の価格表と容器のサンプルが置かれています。価格は以下のとおりです。(税込み)
内容量 | 価格 |
2合(約360ml) | 1,650円 |
3合(約540ml) | 2,200円 |
5合(約900ml) | 3,300円 |
それでは試飲
それでは試飲タイム。これが箱と中身。
いきなり箱を見ると…創業慶長二年(1597)の文字が目に入ります。
歴史的なことをいうと、慶長二年(1597)は、当時の天下人・豊臣秀吉が亡くなる1年前で関ケ原合戦の3年前です。関ヶ原合戦の後の慶長八年(1603)から江戸時代なので、忍冬酒は江戸時代前から作られていた酒という事になりますね。
忍冬酒の原材料。シンプルですね。
●米(国産)
●米こうじ(国産米)
●醸造アルコール
●スイカズラ(花)
このスイカズラというのがポイントですね。スイカズラとは日本の山野に自生している半落葉性のつる植物。甘く優しい香りの花を咲かせます。
箱の裏にあった期待できる効果は以下の通り。
- 体温調節
- 能力増進
- 滋養豊富
- 披露恢復(回復?)
また 御土産、御進物用トシテ 絶好ノ銘酒デアリマス
なんかこれだけでもスゴそうですね。ちなみに能力増進とは…どの能力w
飲んでみた感想
ということでやっとの試飲。飲んだ感想ですが、まず味について。多くの歴史本などで犬山の忍冬酒を『甘いリキュール』と表現していますが、私的にはトロみがある和風ウイスキーみたいな飲み物だと思います。
あとアルコール度数が24度あるので、日本人的には高めの酒に入りますね。ちなみに参考までにアルコール度数の目安は以下の通り
- ビール 5度
- ワイン 11度前後
- 焼酎 20~25度
- 日本酒 22度未満
あくまでこれは目安の数値ですが、日本人が一般的に飲む酒に比べれば高いですね。
なので私的には水割り、もしくは氷を浮かべてオンザロックみたいな飲み方がオススメです。
あと養命酒とは路線が違う薬用みたいな感じなので、徳川家康も酒としてではなく薬として飲んでいたのではないかと思います。
実際に飲んでみると、アルコール度数が高めのせいか、体がポカポカします。チビチビ飲む酒ですね。
この忍冬酒は他にもいくつかありますが、犬山産の忍冬酒は江戸時代以前からの製法で作られているので、歴史を感じながら飲むにはちょうど良いです。
城好きや歴史好きの方で酒も好きな方には特にオススメの忍冬酒でした。